なぜ結婚しない若者が増えているのか?
1. 結婚は「弱者の逃げ場所」
岡田氏は「結婚は弱者の逃げ場所」と定義。
その中間層は、孤独や不安から結婚に逃げる傾向がある。
人生を自力で設計できる“強者”は、結婚しなくても生きられる。
社会的に上位の階層(家の存続が必要な人)は義務として結婚する。
つまり、「結婚=幸福の象徴」ではなく、
不安や孤独から逃れるための最後の手段という位置づけ。
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2. Z世代が結婚を避ける理由
Z世代は「負けそうならやらない」世代。
結婚は“バクチ性が高い”と見抜いており、
期待値が五分なら、不幸のリスクを過大評価して避ける
幸せにもなれるが、不幸にもなり得る
この心理傾向が、結婚離れの核心にあるとされる。
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3. 「恋愛市場」や「婚活戦闘力」という現実的視点
岡田氏は10年前から「恋愛市場」という概念で恋愛価値を分析。
慣れそめ側はそれを「婚活戦闘力」と名付けて数値化。
女性:0〜プラス1000万(下限が男性より高い)
男性:マイナス1000万〜プラス1500万
年齢や行動で変動し、特に女性の婚活戦闘力は27歳がピークで
35歳を過ぎると急落すると述べている。
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4. 「不幸の最小化」という考え方
慣れそめ側は「幸せな結婚」よりも
“不幸な結婚を減らす”方が現実的と主張。
岡田氏も賛同し、
> 「どこまで耐えられるかを知るのが結婚設計」
> と説明。
完璧な幸福ではなく、「最低限の不幸で妥協する」のが現実的。
DVやモラハラは論外。
それ以外は“仕事と同じように”耐えられる範囲を定義する。
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5. 恋愛と結婚を分けるべき
結婚=現実対応。生活の運用。
恋愛=趣味。いつでも楽しめる。
岡田氏は「恋愛を飛ばして結婚する方が現実的」と語る。
恋愛感情に依存せず、就活のように条件と目的で結婚を決める方がうまくいくと分析。
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6. ロマンチック幻想の蔓延
現代では「夢の世界」が簡単に手に入る。
ディズニー的“理想の恋愛”が標準化され、
SNSやメディアによって現実を見なくても済む構造ができた。
ロマンチックでなければ「負け」と感じる人が増えた。
結果として、現実的な結婚観が弱まり、理想と現実のギャップが拡大している。
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7. 結婚は“遊びとしての現実体験”
岡田氏は「結婚は余裕がある人の遊び」とも述べている。
> 「誰かとチームを組んで育児する“期間限定の共同体験”としては良い」
> 育児は“ギリギリ背負える負荷”であり、挑戦としての達成感がある。
> ただし、その目的が終われば「続ける意味は薄れる」とも。
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8. 結婚しない自由と現代の構造
成功者や上流層は結婚せずとも人間関係を保てる。
一方、孤独を避けたい人・コミュニティを作れない人は
「結婚」という税金を払って社会的な安定を得ようとする。
つまり、結婚=社会的セーフティネットの一形態。
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9. 結論
ロマンではなく、現実をどう設計するか。
結婚は「幸せの入口」ではなく「不幸の最小化装置」。
強制ではなく「選択」になった時代。
恋愛と結婚を混同しない。
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一文まとめ
> 「結婚は夢ではなく、運用設計。
> 幸せを追うより、不幸を減らす覚悟がある人だけが、うまくいく。」
参考
https://youtu.be/neGq1eFy0sA